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安保由夫さんに謹んで哀悼の意を捧げます。

次回作『ファンドとリス』の劇中歌の作曲をお願いした安保由夫さんが、昨日9月20日にご逝去されました。
安保さんは、私が新宿梁山泊という劇団に所属していた頃、いくつもの素晴らしい劇中歌を作曲して下さって、なかでも鄭義信氏作『人魚伝説』の「金魚の歌」は、10年に渡って、様々な都市や、様々な国で歌わせて頂きました。
私にとって初めて主役を務めたこの芝居は今でも最も大切な芝居であり、安保さんの歌はその役の心情に深く寄り添った、心揺さぶるメロディを持っていました。演じる上で、どんなにこの曲に助けて貰ったかわかりません。
この芝居をモチーフにNHKの葛城哲郎さんが監督した『私の中のわたし』というドラマでは、安保さんが音楽ディレクターを担当されました。なんとNHKホールのパイプオルガンを使ったり、子供に歌わせたり、「人魚伝説」のテーマソングを壮大な広がりのある素晴らしい楽曲に仕上げてくれました。
『いとしのメディア』『千年の孤独』『チネチッタ映像都市』『青き美しきアジア』・・・劇団で演じた芝居の数々は、安保さんが作られる美しく切ないメロディと共にありました。
その後私が劇団を退団してからは自然と安保さんと交流が途絶え、新宿ナジャに伺うことも無くなっていました。
この春、何故か中原中也の詩に安保さんが曲をつけた「サーカスの歌」が頭に浮かんで離れずにいて、そんな折、ひょんな縁で知り合った劇団唐ゼミの、浅草のテントに出かけたら安保さんに数年ぶりに再会したのです。
何故か運命のような気がして、いきなり「『ファンドとリス』という芝居をやるのですが、作曲して頂けませんか」とお願いしてしまいました。安保さんは快く引き受けてくださり、宝物のように綺麗な曲を2つ、作曲してくださいました。
このひと月は私が海外に行ったり、制作の雑用が忙しく、ナジャに行けませんでした。
先日演出家の古勝さんと編曲の打ち合わせを済ませ、チラシも出来上がったので、ナジャに行って報告しようとメールを差し上げた矢先でした。昨日の朝、皆様のSNSで知ったのです。
まだ、きちんとお礼も申し上げていません。役者が歌うのを聴いて頂いていません。芝居の本読みもお聞かせしていません。
とても、とても残念でなりません。とてもとても・・・。
けれど、私はおそらく安保さんが最後に劇中歌を作曲されたこの芝居を精一杯やるしかない、と思います。
長い長い間、本当に沢山の素晴らしいものを頂いていたことに、お返しする術が何もないからです。
安保由夫さん、本当に、本当にありがとうございました。
心からの感謝と、敬意と、哀悼の意を謹んで捧げます。
                                   勝田演劇事務所 村松恭子

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写真は山崎哲さんから頂きました。


2015/09/21 (Mon) 10:52 |演劇  |トラックバック(0) |コメント(0)

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勝田演劇事務所は主に翻訳劇・ミュージカルを上演しています

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